腫瘍 マーカー。 腫瘍マーカー検査とは?そして、アテになるのか?【大腸がん治療時の2年間の数値変化で検証】

消化器がん、とくに膵臓がんの腫瘍マーカー「CA19

腫瘍 マーカー

腫瘍マーカー検査とは? 腫瘍マーカーとは、一言で言うと、 体の腫瘍のありなしを検査によって確認し、がんの発見に役立てる検査です。 体に腫瘍ができてしまうと、その腫瘍自体が生成する物質や、腫瘍に反応して作り出される物質が血液中に増えてくることがあります。 腫瘍マーカー検査とは、その血液中の物質の種類を測定し、さまざまながんのサインを検査するものなのです。 腫瘍マーカーの意味は?何がわかるの? そんな腫瘍マーカー検査ですが、先ほど紹介したように、血液中の物質を測定する検査になるため、• 早期のがんの場合、物質自体がでないため、がんとは分からない場合がある• がんでなくても、物質が検出される場合がある 上記の2点が注意すべき点といえます。 そのため、 腫瘍マーカー検査は、がんの早期発見にはあまり適していない検査ともいえます。 この部分はあまり一般の方は教えてもらえない部分でもありますので、受診を検討している方でがんの早期発見効果を期待している方は、一度詳しくきいてみると良いでしょう。 また、そのような役割の検査のため、腫瘍マーカー検査は意味ないんじゃないか?と思われる方も非常におおくいらっしゃるのも事実です。 ただ、 腫瘍マーカーはがんの早期発見に有効な、X線検査・CT・エコーなどの画像診断や内視鏡検査・細胞診などの検査の補助として使われることも多いため、一口に意味のない検診とはいえません。 また、腫瘍マーカー検査から期待できる効果としては、• がんの進行状況の検査に役立つ• がんへの治療効果の判定に役立つ• 再発や転移の早期発見に役立つ という意味もありますので、状況に応じて腫瘍マーカーを利用することが重要になります。 ぜひ覚えておいてください。 腫瘍マーカーの種類は? ここまで腫瘍マーカーとは何か、その意味や検査から得られる効果について見てきました。 ここからは腫瘍マーカーの種類とその詳細について紹介していきます。 AFP(アルファ・フェト・プロテイン)= 「肝臓がん」の腫瘍マーカー AFP(アルファ・フェト・プロテイン)といわれる物質は、胎児のころの血液に非常に多く含まれる物資ですが、生後一ヶ月ほどでほとんどなくなってしまう物質です。 通常の健康な状態であればほとんど検知できない数値ですが、 肝臓がんになってしまうと多くの場合、AFPの値が上昇すると言われています。 そのため、肝臓がんのスクリーニング検査の際に腫瘍マーカーとして利用される物質で、特に肝臓がんはB型・C型肝炎などウイルス性肝炎のひとが多くなってしまうため、該当患者へのスクリーニング検査に利用されることが多いものです。 【AFP(アルファ・フェト・プロテイン)の基礎情報】• 基準値: 10. 出産後この数値はほとんどなくなるのですが、 大腸がんになると血液中にCEA(がん胎児性抗原)が増加するといわれています。 また、その他にも、 肺がん、膵臓がん、胆道がんなどになると数値が上昇すると言われており、そのような種類のがんの現状を知るために利用されたり、がん治療の進行状況や転移状況を見るために利用される腫瘍マーカーです。 【CEA(がん胎児性抗原)の基礎情報】• 基準値: 5. 特に、 膵臓がんになるとCA19-9の数値が上昇すると言われており、その他にも、胆管がん、胆のうがんなどの場合でも顕著に上昇します。 他の腫瘍マーカーと同様、初期のがんでは数値に異常が現れづらく、がんの早期発見には向かないため、 治療の状況や転移状況などを調べる検査として活用されます。 また、他の腫瘍マーカーの検査と組み合わせることも多いため、補助的な数値として使用されることもあるものです。 【CA19-9 の基礎情報】• 基準値: 37. また、肝臓に関わる病気の疑いを発見できるほか、がんの転移状況などを測るために利用されています。 【PIVKA-II(ピブカツー)の基礎情報】• そのため、 卵巣がんになるとCA125が大量に生成されるため、卵巣がんの腫瘍マーカーとして利用されています。 【CA125の基礎情報】• 基準値: 35. そのため、 SLX(シアリルLex-i抗原)は、 特に肺がん、卵巣がんなどに腫瘍マーカーとして利用されています。 【SLX(シアリルLex-i抗原)の基礎情報】• そのため、 SCC(扁平上皮がん関連抗原)は、特に食道がん・子宮頸がんなどに腫瘍マーカーとして利用されています。 【SCC(扁平上皮がん関連抗原)の基礎情報】• 基準値: 1. そのため、PSA(前立腺特異抗原)は、特に前立腺がんの腫瘍マーカーとして利用されます。 ただ、あくまで前立腺がんの疑いの場合に陽性になるため、直腸内診断や超音波検査などの結果とあわせて診断されます。 【PSA(前立腺特異抗原)の基礎情報】• 基準値: 4. そのため、 シフラ(CYFRA)は主に肺がんの腫瘍マーカーとして活用されています。 また、喫煙習慣が多い場合は、特に肺がんのリスクが高くなるため、シフラ(CYFRA)を用いた検査の必要性が高くなります。 その他、卵巣がん、乳がんなどにも陽性を示すため、覚えておきましょう。 【シフラ(CYFRA)の基礎情報】• 基準値: 3. 早期発見が大切な小細胞がんは進行が早く、神経特異エノラーゼ(NSE)などの小細胞がんの腫瘍マーカーはその発見のためにとても重要な指標になります。 【神経特異エノラーゼ(NSE)の基礎情報】• 基準値: 16. 【BCA225の基礎情報】• ただし、CA15-3は、初期の乳がんには反応せず、再発や転移性乳がんへの陽性率が高くなるため、治療の経過や治療の効果の判定に使われることが多い腫瘍マーカーです。 【CA15-3の基礎情報】• 基準値: 25. また、膵臓がんと膵炎 の鑑別や、それぞれのがんの治療の経過などに利用されることが多いものです。 【SPan-1(エスパン1)の基礎情報】• 初期の段階でも陽性を示すことも多いため、確定診断や治療効果の測定、再発の判定などに活用されることの多い指標です。 【ProGRP(ガストリン放出ペプチド前駆体)の基礎情報】• 異常値の場合: 肺小細胞がん、甲状腺髄様がんの可能性 CA72-4 = 「胃がん・大腸がん・卵巣がん・乳がんなど」の腫瘍マーカー CA72-4は、特に胃がんに陽性を示す事が多いですが、その他に大腸がん、卵巣がん、乳がんなどの腫瘍マーカーとして活用されています。 治療の経過の測定や、再発の早期発見などに活用されることの多い指標です。 【CA72-4の基礎情報】• 異常値の場合: 胃がん、大腸がん、卵巣がん、乳がんなどの可能性 まとめ さて、腫瘍マーカーの種類について色々と解説してきましたがいかがでしょうか?まず、腫瘍マーカーの種類の多さにびっくりした方も多いと思いますが、血液検査によって様々ながんの測定ができる腫瘍マーカーは非常に大切な測定基準のひとつとなっています。 冒頭にも記しましたが、 腫瘍マーカー自体は、あまりがんの早期発見には向いていない性質があります。 しかし、その他のがん検査と組み合わせることで非常に大きな意味を持つ検査であることは間違いありません。 専門用語なので少々とっつきにくいと思いますが、もし耳にしたり気になることがあれば、この記事を参考に詳しく調べてみてください。

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人間ドックでオプション受診すべき?腫瘍マーカー検査の必要性について

腫瘍 マーカー

こんにちは。 加藤隆佑です。 肺がんの検査項目の1つとして、腫瘍マーカーを調べることがあります。 そこで、肺がんの腫瘍マーカーであるCEA、シフラなどについて解説します。 CEA、シフラといったような腫瘍マーカーを調べることにより、分かることは、以下の3つです。 腫瘍マーカーが正常域を超えた数値の場合は、体の中にがんがある可能性がある。 治療を行い、腫瘍マーカーが下がれば、治療は効果的であり、がんが縮小してきている可能性が高いと判断できる。 治療を行っても、腫瘍マーカーが上昇するならば、治療は無効であり、がんが増大している可能性が高いと判断できる。 ここでは、乳がんの腫瘍マーカーについて、もう少し詳しく説明します。 腫瘍マーカーとは何か? 実は、多くの腫瘍マーカーは、がん細胞からだけではなく、正常な細胞でも作り出される物質です。 しかし、がん細胞の方が、正常な細胞よりも成長が早いために、よりたくさんの腫瘍マーカーを作ります。 その結果、腫瘍マーカーが基準値よりも高い時には、身体の中に、がんが存在している可能性が高いと、解釈できます。 腫瘍の大きさが大きいほど、腫瘍マーカーの数値は高くなる傾向があります。 したがって、早期のがんでは、腫瘍マーカーは正常域内にとどまることが多いです。 そして、がんがあっても、腫瘍マーカーは正常域にとどまっていることがあることは、知っておくべきことになります。 逆に腫瘍マーカーが高い数値でも、背景にがんが存在しないことがあります。 特に、以下の腫瘍マーカーは正常域から外れた数値であっても、背景にがんがないケースが多いです。 CEA:慢性肝炎、肝硬変、慢性膵炎、肺結核などでも高値を示すことがあり、その確率は20~40%程度と考えられています。 CA15-3:乳腺の良性疾患でも、まれに陽性になります。 他に子宮筋腫,子宮内膜症,卵巣のう腫などの婦人科疾患,肝機能障害で陽性となる場合も、あります。 CA125:子宮内膜症の50~65%程度、膿疱腺腫の20%程度でも高値を示すことがあります。 ここでいう高値とは、正常域から少しはみ出る程度の数値のことを指します。 腫瘍マーカーが数千というような数値である場合や、腫瘍マーカーが右肩上がりで上昇する場合には、非常に高い確率で、背景にがんがあるであろうと推測されます。 肺がんで用いられる腫瘍マーカーは? 肺がんの腫瘍マーカーとして、以下のものが挙げられます。 CEA• NSE• ProGRP• SLX抗原• シフラ• SCC抗原 さて、肺がんは、主に腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん、小細胞がんが、あります。 そして、腫瘍マーカーとして臨床的によく用いられるのは、以下のどれかです。 CEA:どのようなタイプの肺がんであっても、測定することが多いです。 SLX抗原:腺がんの時に、測定することが多いです。 シフラやSCC抗原:扁平上皮がんの時に、測定することが多いです。 ProGRPやNSE:小細胞がんの時に、測定することが多いです。 腫瘍マーカーが右肩上がりで上昇してきたらどうする? 定期検査の検査結果で、腫瘍マーカーが少し上昇することがあります。 腫瘍マーカが少し上がった程度では、不安に思う必要はありません。 しかし、右肩上がりに上昇する場合は、注意が必要です。 たとえ、正常域内であったとしても、右肩上がりに数値が上昇するときは、がんが増殖してきている兆候であることが多いです。 治療に、なんらかの工夫を付け加えないといけないサインと、言えるかもしれません。 例えば、卵巣がんの事例になりますが、以下のような事例があります。 60歳代の女性 卵巣がんの手術後に、CA125が上昇してくる。 画像上でも、リンパ節に再発した疑いとなる。 しかし、漢方を内服し、腫瘍マーカーは再び下がり、がんの増大は抑えられる。 ちなみに、この方に飲んでいただいたのは、大青葉・山豆根という漢方です。 このように、腫瘍マーカーが上昇したときには、漢方は非常に重要な役目を果たします。 これは、肺がんにも言えることです。 腫瘍マーカーが上昇する兆候がある時には、なるべく早くがんを抑えるアクションを取るべきです。 そのためにすべきことの1つが漢方を取り入れることです。 肺がんの成長を、強力に抑えられます。 ライター紹介 加藤隆佑 癌治療認定医 内科学会認定医 消化器病学会専門医 消化器内視鏡学会専門医 肝臓専門医 消化器領域のがん(食道、胃、すい臓、肝臓、胆のう、大腸)を専門としつつ、がん全般についてアドバイスをしています。 がんの漢方外来も、運営 緑書房より「抗がん剤治療を受けるときに読む本」と、「大腸がんと告知されたときに読む本」を出版。

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がん腫瘍マーカーってどこまで正確なの? 治療に役立てるための考え方|医療法人輝鳳会クリニック|NK療法、iNKT療法によるがん治療

腫瘍 マーカー

そのため、陽性になった場合、その病気である可能性が高いと判断できます。 そのため、陰性となった場合、病気の可能性が低いと判断されます。 以上のように特異度と感度が腫瘍マーカーの検査には必要となりますが、臨床で知りたいのは、腫瘍マーカーの陽性結果が、 どれ位の確率で癌陽性を反映しているか ですよね。 その指標として、 陽性的中率(PPV:positive predictive value)があります。 これ以上は混乱するので割愛しますが、 陽性的中率は どれ位の確率で癌陽性を反映しているか とここでは理解してください。 腫瘍マーカーの保険点数 腫瘍マーカーを測定することで病院・診療所は診療報酬を算定できます。 しかし、それには様々な条件があります。 例えば、 「AとBを両方測定しないと算定できない」、 「乳がんにはAを測定した場合しか算定できない」、 「腫瘍マーカーは月1回のみ算定可能」 などです。 腫瘍マーカーを通院時に毎回測らない理由は、診療報酬上の理由とも言えます。 疾患別の腫瘍マーカー 大腸がん CEA(癌胎児性抗原)基準値:5. 大腸癌Dukesの分類とCEA陽性率は相関します。 両者は互いに依存していないため、両者を比較することで、肝臓がんの診断効率が上昇します。 なにより、両者を同時に測定しないと、保険適応となりません。 また、転移性肝がんでは、CEAが高い感度を示します。 *AFPは慢性肝炎、肝硬変、妊婦の場合に高値となるので注意! 肺がん CEA 基準値:5. 肺がんで腫瘍マーカーを測る意義は、がんのステージ推定と組織型の推定、経過観察のモニターです。 乳がん CA15-3 基準値:25. ステージが進行した段階で、測定されます。 CEAの測定により触知不能乳がん(To乳癌)を発見することができます。 膵臓がん・胆道がん CA19-9 基準値:37. 卵巣がん CA125 基準値:35. *SCCは皮膚疾患でも高値となるので注意! *CA125は子宮内膜症、月経、腹膜炎、妊娠、肝硬変で高値となるので注意! 前立腺がん PSA 基準値:4. 転移性骨腫瘍(がんの骨転移) I-CTP 基準値:4. 腫瘍マーカーまとめ 腫瘍マーカー測定は癌の進行度を反映でき、必要な不可欠な検査です。 しかし、診療報酬上、何度も検査できません。 特異度と感度が低いので、早期発見の検査には向かない腫瘍マーカーが多いです。 がんが確定している患者の経過を知るために用いられます。

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