ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド 感想。 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ネタバレ感想・評価 事前知識あった方が楽しめる

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」感想と解説(ネタバレあり) タランティーノの集大成!!

ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド 感想

【原題】Once Upon a Time in Hollywood 【製作年】2019年 【製作国】アメリカ 【配給】ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のあらすじ Sponsored Link 元人気スターの俳優リック・ダルトンは人気のピークが過ぎて今は落ち目に。 彼のスタントマンをつとめるクリフ・ブースもリックの人気低迷によって仕事に困っています。 二人はテレビから映画俳優への転身を図ろうと奮闘します。 リックの隣家はロマン・ポランスキー監督とその妻で女優のシャロン・テートが住んでいますが、ある時事件が起きます。 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の意味 — 2019年 3月月18日午前5時59分PDT 「ワンス・アポン・ア・タイム」はおとぎ話の始まりに書かれる「むかしむかしあるところに」にあたります。 本作は「ハリウッドの古き良き時代」を描いています。 その時代に奮闘する架空の俳優リックとクリフの物語をおとぎ話として描くという意味が一つ。 黄金時代のハリウッドのスターたちも登場し、彼らと共演します。 その様子はたしかに「むかしむかしハリウッドに…」と語っていいものかもしれません。 でも、最後まで見るとようやく「そうか、それでおとぎ話なのか!」と納得します。 それは実際に起きた「シャロン・テート殺害事件」に関係します。 次項に書きますね。 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のラスト・結末 — 2019年 1月月25日午前6時33分PST 「シャロン・テート殺害事件」は、ロマン・ポランスキーの妻で女優のシャロン・テートが、夫不在の自宅で殺害された事件です。 当時のシャロン・テートは妊娠8ヶ月。 事件当日は親しい人たちと自宅にいました。 このあたりは映画と同じですね。 シャロン・テートを襲ったのは、カルト指導者チャールズ・マンソンの信者で「マンソン・ファミリー」と呼ばれる人たちでした。 映画でも、ポランスキー宅にチャールズ・マンソンが訪ねてくるシーンがありましたね。 マンソンは前住人のテリー・メルチャーを恨んでいました。 音楽活動をしていたマンソンですが、テリー・メルチャーが彼をメジャー・デビューさせられなかったのです。 映画では「テリーの住んでいた家の人たち」を襲うよう指示されていました。 実際の事件でも、そうやってポランスキー宅に行き、シャロン・テートを殺害しています。 — 2019年 3月月19日午前5時59分PDT ですが、映画ではリックの家に忍び込みます。 マンソン・ファミリーの彼らは、クリフに仲間をボコボコにされていました。 そして、リックの家でクリフに再会するのです。 結果、実際のように襲いかかった相手を殺害するのではなく逆に自分たちが逆襲にあい死んでしまいます。 しかも、リックのいるプールに落ちた一人は、テレビドラマでリックに焼かれた軍人同様火炎放射器で丸焦げにされてしまいました。 一件落着した頃、隣家のシャロン・テートに声をかけられます。 「みなさんが無事でよかった。 お酒でもいかが?」と。 ここまで見て、なるほど!ですね。 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』というおとぎ話風のタイトルのわけがわかります。 シャロン・テート事件はハリウッドの歴史に残る悲しい事件です。 でも、その悲しい事件をリックとクリフが変えたのです。 少なくともこの映画の中でだけは。 「むかしむかしハリウッドでは、落ち目の俳優だった二人が美しい女優とその子供の命を救ったのです。 めでたしめでたし」 とはいっても、映画ではマンソン・ファミリーがシャロン・テートに襲いかかったわけではないのですけどね。 それでも、このラストは胸が熱くなりました。 タランティーノ風のハリウッド版おとぎ話 かなり大人向けの ですね。 — 2019年 5月月19日午前10時58分PDT ハリウッドの黄金期ながら、話の軸はキラキラした俳優たちではなく、落ち目で冴えなくなった中年俳優とそのスタント。 でも、その二人の奮闘ぶりが胸に迫るものがあります。 落ち目になったことが悔しくて、でもお酒に溺れたり失敗に惨めに落ち込んだり、褒められて泣いたり、と人間臭いリックを演じるレオナルド・ディカプリオの名演! 対象的にいつも飄々として「俺は自分の仕事をやるだけだ」というスタイルのクリフ演じるブラッド・ピット。 この二人が本当に素晴らしかった! そしてどこまでも天使なシャロン・テート演じるマーゴット・ロビー。 自分が出演する映画を上映している映画館に行って「私出演しているの」と言い、観客の反応を見て笑顔になる。 もうほんと可愛すぎ! ラスト、リックを向かい入れる様子を見て切なくなりました。 こんな風に歴史が書き換えられたらいいのに。 きっと、タランティーノはそんな思いもあってこの映画を作ったのではないでしょうか。 それから、マンソン・ファミリーの一人としてマヤ・ホークが出ていたところもニヤっとしちゃいました。 リックたちを襲う時、一人だけ車で帰ってしまった女の子はほんとチラッと出演しただけですがマヤ・ホークですよね。 『パルプ・フィクション』『キル・ビル』シリーズでタランティーノ作品ではおなじみのユマ・サーマンの娘がタランティーノ作品に出る、しかもチョイ役で、ってなんだかカメオ出演的でよかったです。 西部劇を知らなくても大丈夫!.

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映画『ワンスアポンアタイムインハリウッド』評価は?ネタバレ感想考察/実話それとも?シャロンテート事件の真実?

ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド 感想

イオンシネマ京都桂川で2回鑑賞。 どちらもかなり混んでいた。 学生さんなどあんまり若いお客さんは居なかった。 「映画館での映画って久しぶり」って話してる人が居たので、普段映画は観ないけどタランティーノの作品だからとりあえず来たみたいな人が多いのかも知れない。 個人的にはタランティーノ映画で1番好きだったのはリアルタイムの劇場で初めて観れた「ジャンゴ繋がれざる者」。 今回の題材にも通じるけど胸糞の悪い歴史に対して映画で出来る痛快な救いを、という部分でタランティーノ作品の中で1番カタルシスを感じた作品なので。 今作もそういう意味でラストにカタルシスはあるけど、観てる間ずっとハラハラするような映画ではなく、どちらかといえばのんびりした日常描写が多い。 ただその日常描写にこそタランティーノの映画愛が詰まっていて全編愛おしくて、今までとはまた違う味わいの大傑作になっていた。 もちろん8月9日の悲劇へ向けて進んでいくからこそ、彼らの日常の多幸感が切なくもある。 でもラスト、映画愛に狂っているタランティーノにしか出来ないやり方で「映画は絶対に負けない」と表明してる様で後追いで泣いてしまう。 (ラスト周辺観てる間は笑うしかないので) ディカプリオ演じるリック・ダルトン。 最初アル・パチーノから自分の現状を言葉にされメソメソ泣くシーンからもう好き。 悲しい事実を初めて打ち明けられるとかじゃなく、薄々自分でも気づいていた自分の現状をあえて口に出された事に、ショックを受けているのが情けないし愛らしい。 もちろんここは観客に彼がどういう俳優なのか説明しているシーンでもあるんだけど、彼の駄目だけど憎めない人柄の紹介にもなっている。 中盤のヒッピー風の悪役をやる所、嫌々ながらもいざやり始めると真っ直ぐに頑張る人ではあるので一生懸命なのだけど前日に飲み過ぎた酒でセリフを忘れる失態。 ここから「俺のアホ!このアル中!次やったら脳天ぶっ飛ばす!」と自分への責め方が容赦無いのに、途中で無意識に酒飲んでるのが駄目すぎて爆笑。 本当人間臭い。 そして気持ちを切り替えて挑んだ次の撮影の時の演技の迫力が素人目から観ても段違いに素晴らしくて、やっぱ俳優さんって凄い。 あとこのシーンは完全にディカプリオとリック・ダルトンが同一化して観えるのが面白くて、最後の「俺はリック・ダルトン様だ」と涙ながらに呟く所で、こういう瞬間があるからこの人(そして演じるディカプリオ)は、俳優を辞められないんだろうなぁと思えてきて、観てるこちらも涙が出てきた。 だって僕もこういう素晴らしい瞬間が詰まってるから映画を観るのをやめられないもん。 ブラピ演じるクリフ・ブース。 戦争も経験していて、特に怖いものない人。 こないだ「運び屋」でイーストウッドが「俺は戦争知ってるし、お前らなんて怖くねぇ」ってシーンがあったけどクリフもそんな感じのドッシリした佇まい。 予告観た時点ではディカプリオから無茶振りされて危ない事ばっかやらされるスタントマンの役なのかなぁと思ってたけど、本編を観たらむしろ真逆。 スタントマンという肩書きすら危うく、ほぼリックのお手伝いさん化している。 冷遇されて可哀想だなぁとか、思ってたらあんまり仕事貰えない理由がブルース・リーと、どつき合いして追い出されたという割と普通に駄目な人。 しかし自分のそういう状況を決して憐れんでなくて、自分を曲げる位なら仕事ないのも「まあ、しょうがない」って感じ。 個人的には生涯ベスト1音楽映画の「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」のルーウィンとかに近い駄目感。 そしてルーウィンと同じ様に日の目を見ず夢の中に埋もれていった人。 僕はどうしてもこういうキャラクターが出てくると無条件で好きになってしまう。 タランティーノもそういう表舞台に立てず居なくなっていった人の象徴として敬意を示す様にクリフを描いている感じがする。 ただ演じているのがブラピなので超色っぽくてズルイ。 あんなカッコいいアンテナ修理、人生で初めて観た。 でもこのクリフの最大の見せ場は何といってもスパーン牧場でのシークエンス。 今までの多幸感に満ちた日常から、僕らの知っている悲劇の現実に引き戻されて、とても恐ろしくなる。 ダコタ・ファニング演じるスクィーキーとの網戸越しの会話シーンの緊張感から、外で並んでこちらを見ている若者達、家の中に入ってからのハエの音、罠にかかって動けないネズミの鳴き声など不穏な演出のオンパレード。 そしてその後のブルース・ダーンとブラッド・ピット名演技合戦から、安心したと思わせてからの牧場を出るまでの一悶着。 こちらもこちらで幸せな日常描写とは違う、映画的な多幸感&緊張感に溢れていて本当最高。 タランティーノありがとう!って心の中で叫んだ。 そんな感じで性格的にはクリフとリックは真逆なのだけど、だからこそ2人で補い合えるいいパートナーって感じで彼等のやり取りをずっと観ていたくなる。 リックに関しては「忘れるなよ、お前はリック・ダルトン様だ」など、クリフが言った言葉に無意識的に助けられていたりする。 だからラスト救急車に乗せられる直前にリックに「俺は足を引きずっても生きていける」的なセリフをクリフが言うのだけど、リックが読んでいた本の腰を駄目にした馬乗りの主人公とも重なってジンワリ感動するし、ここでのリックの表情がクリフに救われている事に自覚的になった様な気がした。 だからここでのリックからの「いい友達だ」ってセリフが最初と全然違う響き方がしてかなり泣けた。 マーゴット・ロビー演じるシャロン・テートもとても愛らしくて最高。 映画観た誰もが言ってるけど、中盤彼女が映画館で自分の映画を観るシーンの何層にも重なった感動が本当凄まじい。 スクリーンに映し出される本物のシャロン・テートを観ている劇中の人物達の多幸感と、今このシーンを劇場で観ている僕たちが完全に繋がる素晴らしいシーンだった。 またここで彼女が劇中のブルース・リーと練習しているシーンが差し込まれるのが彼女が一人の俳優として確かにそこにいた、という事を強調している様で切なくなる。 ただとっても凄い事をしている映画なのに偉ぶった印象ばかりが目を引かないのがタランティーノの素晴らしい所だと思う。 しょうもなくコミカルなシーンもふんだんに盛り込まれている。 2回劇場で観てどっちの回も爆笑が起こっていたのはブルース・リーがクリフにぶっ飛ばされて車が凹む所。 そんなに凹む?って位凹んでいるのが最高。 あと2回観るとフワーっと笑わせてくる様なディティールに溢れているのが分かるので2回目の鑑賞は本当オススメ。 冒頭のクリフがセロリ食べてる所から僕はニヤニヤが止まらなかった。 あとザ・タランティーノ的な爆笑ポイントとしてはやっぱラストの襲撃シーン。 ここでの襲撃者に対して間抜けな悪役としてしか描かない感じも好き。 相変わらず「クソ野郎共は映画の中で位スッキリ死んでくれ」というタランティーノの姿勢が出ている。 まあそれにしてもバイオレンス。 まずターゲット変更されるきっかけになるリックの「私道から出ていきやがれ!」のまくし立てがひどい。 ミキサーに入った酒を持ったまま出てきてさんざん怒鳴った後にチビリと飲んでるのが半年たっても安定のアル中具合。 その後、敵が乗り込んでからのクリフと犬とのバディ感が最高だし(あのブラピのチッチッて合図ずっと練習しちゃう)、不確定要素で入ってきた奥さん(イーライ・ロスの嫁)がいちいち反応良くて笑う。 クリフの女性に対する壁ドン攻撃も容赦無くて笑ったし、逃げたと思ってたらノソノソと火炎放射器を物置きから持ってくるリックの仕草で爆笑。 その他、ちょっとだけ出てくる豪華キャストの演出も相変わらずの素晴らしさで楽しいし、家の中にある細かい時代性を感じる小道具使いも素敵だし好きな所しかない映画。 イングロリアス・バスターズやジャンゴみたいに分かりやすく面白い展開が沢山ある映画じゃないけど、彼がこれまで撮ったどの作品よりも映画愛に満ちたとっても素晴らしい作品。 観返せば観返すほど、思い返せば思い返すほど、どんどん好きになっていく宝箱の様な映画だった。

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「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」感想と解説(ネタバレあり) タランティーノの集大成!!

ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド 感想

タイトル:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 原題:Once Upon A Time In Hollywood 監督:クウェンティン・タランティーノ 脚本:クウェンティン・タランティーノ 製作:クウェンティン・タランティーノ、シャノン・マッキントッシュ、デヴィッド・ハイマン 公開日:2019年7月26日 アメリカ 、2019年8月30日 日本 出演者:レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ブルース・ダーン、ダミアン・ルイス、オースティン・バトラー、マイク・モー、ルーク・ペリー、アル・パチーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』概要 監督・脚本を兼務したクウェンティン・タランティーノは、前作『ヘイトフル・エイト』の撮影終了後に本作の構想を練り始めます。 1969年に起きたシャロン・テート惨殺事件を詳細に調べたタランティーノは、誤解を受けた彼女の素顔を描こうと決意。 本作は、90年代に『ビバリーヒルズ青春白書』で絶大な人気を博したルーク・ペリーの遺作です。 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのキャスト ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドには物語の主軸となるリックとクリフをレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットがそれぞれ演じています。 『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ注目を集めたオーストラリア人俳優のマーゴット・ロビーがシャロン・テート役。 劇中のテレビドラマでリックと共演するスコット・ランサーをルーク・ペリー、故スティーヴ・マックイーンにはダミアン・ルイス、そして名優アル・パチーノが軽いノリのキャスティング・ディレクター、マーヴィン・シュワルツを演じる等豪華キャストが集結しました。 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』あらすじ・ネタバレ ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのあらすじとネタバレについて。 リックとクリフ リック・ダルトンはテレビの西部劇「バウンティ・ロー」に主演する俳優でスタントマンのクリフ・ブースとは親友同士。 番組の宣伝の為、局のインタビューを一緒に受ける。 しかし、番組はキャンセルになり、他のドラマにゲスト出演する仕事をしていた。 ある日、リックは、キャスティング・ディレクターのマーヴァイン・シュワルツから呼び出される。 アル中のリックは飲酒運転を繰り返して免許停止。 クリフが代わりに運転手を務めている為、シュワルツとの会合へ一緒にやって来た。 リックがクリフをシュワルツに紹介すると、シュワルツは「息子さん?」と軽口を叩く。 リックが主演したナチスを 火あぶりにする映画のアクションが気に入ったとシュワルツは言い、ローマで撮影されるスパゲッティ・ウェスタンへ出演しないかと打診した。 リックは返事を濁す。 会合を終えたリックは、ハリウッドでは落ち目になって使ってもらえずイタリアへ飛ばされるとクリフの肩に顔を埋めて泣く。 クリフは自分のサングラスをリックに渡し、駐車係のメキシコ人の前で涙を見せるなと忠告。 クリフは、イタリア映画に出演する事はそんなに悪い話ではないと励ますが、リックはかなり傷ついていた。 シエロ・ドライブの自宅へ到着すると、 隣家にシャロン・テートと夫のロマン・ポランスキーが車で入って行く。 有名監督を見たリックは映画に出られるかもしれないと興奮。 1ヶ月前に2人が引っ越して来たとクリフに話す。 機嫌を直したリックを見たクリフは帰路に着く。 ヴァン・ナイのドライブインシアターの横に駐車したトレーラーで ピット・ブルのランディと住んでいた。 ビールを1瓶冷蔵庫から取り出したクリフは、ランディの為にドッグフードの缶詰を開けてやる。 ランディはお腹が空いているが、 クリフの合図まで大人しく待っていた。 リックはお酒を飲みながらプールの浮き輪に寝そべって過ごす。 シャロンは夫とプレイボーイ・マンションを訪れ、パーティーに参加。 女友達と一緒に生バンドの演奏で楽しく踊る。 それを見ていたスティーヴ・マックイーンがシャロンの元彼と夫のゴシップを友達に話して聞かせた。 クリフとブルース・リー 翌朝、現場へリックを送って来たクリフは、スタントの仕事が欲しいと頼む。 リックは、その日のスタントチームをまとめているのがランディなので無理だと言い、自宅へ行ってテレビのアンテナを調整して欲しいとクリフに頼んだ。 立ち去るリックに声を掛けたクリフは胸を張れと励まし、シエロ・ドライブへ向かう。 途中、ヒッピーの女性がヒッチハイクをしていたが、逆方向だった。 リックの家の屋根に登ったクリフは、アンテナをいじりながら以前の一件を思い出す。 リックはランディにクリフを自分のスタントに使って欲しいと頼んだ。 しかし、ランディは、元妻を殺した過去があるクリフの事を、自分の妻・ジャネットが毛嫌いしていると断った。 リックは、それは噂だと反発。 クリフは戦場の英雄だと説得し、ランディは仕方なくリックを雇う。 スタントの仕事を貰ったクリフが衣装に着替えて待機していると、クルーメンバーを前に、ブルース・リーが武芸の大会に出場した時には手加減せず相手を倒すと拳を握って見せた。 自己陶酔したリーが心得を延々語るのを聞いていたクリフが思わず鼻で笑う。 すると癇に障ったリーが突っかかって来る。 クリフは、小さいのに口が達者だと言った。 リーは、俺の手は殺傷兵器として登録済みだと凄む。 クリフは、そうやって言い訳して本当の喧嘩はしないんだなと更に挑発する。 人が大勢見ている前で恥をかいたリーは、手合せをしようと言い出す。 受けて立つクリフは、頭のトップにボリュームも出すカツラを脱いだ。 リーがジャンプして飛び蹴りを仕掛けてくる。 しかし、クリフに投げられたリーは、側に駐車していたジェネットの車に思いっきりぶつかり、側面がへこんでしまう。 リーの高い奇声を聞きつけたジャネットが仲裁に入った。 シリーズ作品の主演スターであるブルース・リーに何てことをしたんだとクリフを怒鳴りつけた。 そこへランディもやって来る。 ジャネットは、妻殺しの馬鹿がリーを痛めつけたと罵った。 リーは、誰も俺を痛めつけられないと平静を装う。 クリフは、車のへこみが逆を証明していると言い返す。 それを聞いたジャネットは、自分の車がへこんでいることに気づいて逆上。 ランディは、衣装を脱いで荷物を持って出て行けとクリフを解雇した。 サイコパス テレビのアンテナを直すクリフは、隣にチャールズ・マンソンが尋ねて行く姿を目撃する。 一方、隣家に来ていたシャロンの親しい友人であるジェイ・セブリングがマンソンを窓から見掛けて外へ出て行く。 マンソンはテリーの友達だと言う。 ジェイは、テリーという男は住んで居らず、現在はポランスキー宅だと説明した。 テリーの居所を訊かれたジェイは、知らないと答える。 そこへ様子を見にシャロンに、マンソンは笑顔で挨拶し立ち去った。 俳優リック・ダルトン その頃、リックは待ち時間を読書でつぶしていた。 8才の子役の共演者も本を読んでおり、会話をしている内に少女はリックに役者の心得を説く。 俳優として自信を無くしているリックは、本の登場人物が役立たずだと感じていることに共感して涙ぐむ。 自分の出番になったリックは、前夜の深酒のせいで台詞を何度も間違える。 周囲を白けさせたリックは自己嫌悪に陥り、トレーラーに戻ってブチ切れた。 「禁酒しろ!」と自分に言い聞かせた直後つい一口飲み、それに怒ったリックは酒を外へ投げ捨てた。 次のシーンは上手く決まったリックは、監督から褒められる。 ホッと安堵したリックに、共演した8才の子役が最高の演技だったと耳打ちした。 嬉しさのあまり、リックはまた涙ぐんだ。 シャロン・テート シャロンはウエストウッドへ車で出かける。 途中、ヒッチハイクする女性を快く乗せて送ってあげた。 本屋で夫の為に購入した本を受け取った後、ブルーイン・シアターで『レッキング・クルー ~伝説のミュージシャンたち~』が上映しているのを見掛けた。 映画に出演していると打ち明けたシャロンは、映画館の計らいで作品を無料で観賞させてもらう。 観客の反応を気に掛けながら、シャロンは映画を楽しんだ。 自分が女性共演者を倒すシーンで観客から拍手が沸き起こり、シャロンは気を良くした。 スパーン・ランチの面々 クリフは運転中に再び同じヒッピー女性を見掛ける。 チャッツワースのスパーン・ランチに住んでいると聞き、クリフは彼女を乗せた。 以前、所有者のジョージと一緒に仕事をした事が有り、挨拶に寄ろうと考えたからだった。 スパーン・ランチに到着したクリフの様子を見に、多くの若い女性とテックス・ワトソンが出てくる。 クリフはジョージに会いたいと言うが、全員警戒の表情を浮かべた。 お構いなしにジョージの住居を訪れるクリフだが、彼はクリフを覚えていなかった。 外へ出て来たクリフを集団がブーイング。 更に、リックのキャデラックはパンクさせられていた。 半身裸の男がせせら笑いながら自分がやったと認める。 腹を立てたクリフはその男を殴り倒してタイヤを交換させた。 事態に危機感を持った1人のヒッピー女性がテックスを呼びに行く。 しかし、テックスが急いで戻って来ると、クリフは車でスパーン・ランチから走り去る所だった。 撮影所にリックを迎えに行ったクリフは、ピザとビールで一緒に夜を過ごす。 リックがゲスト出演した『F・B・I』の放送をテレビで観ながら、クリフは昼間車に乗せたヒッピーから買った LSDを混ぜた煙草をリックの煙草入れに置く。 間違えて吸わないようリックに注意した。 1969年8月9日、事件当日 その後リックとクリフはシュワルツの紹介でイタリアの西部劇に出る為、ローマへ飛ぶ。 続けて幾つかの映画出演を果たしたリックとクリフは6ヶ月後にアメリカへ帰国。 スカーレットと結婚したリックは新生活があるのでクリフを雇えないと明かす。 クリフは理解を示した。 2人は一緒に夜を過ごし、9年間の付き合いを終える祝杯をあげることにする。 その頃、 臨月が近いシャロン・テートは、仕事でロンドンに滞在している夫の不在中、友人達を自宅に滞在させていた。 有名スタイリストの ジェイ・セブリング、フォルジャー・コーヒー創業者のひ孫である アビゲイル・フォルジャー、そして ヴォイテック・フライコフスキーだ。 1969年8月9日、4人でウエストウッドの高級レストランで夕食を共にした。 同じ頃、リックとクリフは安めのヴェンチュラに在るレストランへ食事に訪れる。 犬のランディはリックの家で留守番していた。 泥酔した2人はタクシーで帰宅。 シャロン達一行もシエロ・ドライブの自宅へ戻った。 クリフは半年前に置いていったLSD入りの煙草を見つけて火を点け、ランディを夜の散歩へ連れて行く。 ランディと歩くクリフの側をマンソンのカルト集団を乗せた車が通り過ぎて行く。 外でエンジン音を聞いたリックが窓を覗くと、夜中に車が駐車しているのが見えた。 ヒッピー野郎!と罵りながら外へ出て行ったリックは、自分の私道から出て行けと怒鳴った。 車内のケイティが拳銃を握りながらリックを睨む。 テックスは車をバックさせて一先ずリックの家から離れた。 テックスは、「テリーの住んでいた家に行き、そこに居る全員を惨殺するのがチャーリーの指示だ」と皆を引き締めた。 ケイティが以前見たテレビドラマに出ていたリックの顔を思い出す。 信者のセイディは、皆テレビを見て育つが内容は人殺しばかりで、自分達は単に殺人を教えた奴らを殺すに過ぎないと勝手な持論を展開した。 この辺りに住んでいるそんな連中をやっつけようとセイディが捲し立て、信者全員が良い考えだと同意した。 ランディと散歩から戻って来たクリフは、LSDの効果でかなりハイになっていた。 リックはお酒を飲みながらプールの浮き輪に横になりヘッドフォンで音楽を聴いている。 クリフがランディにご飯をあげようとドッグフードの缶詰を開けていた時、マンソンのカルト信者3人が武器を持ってリックの家に侵入。 テックスは拳銃をクリフに向けて何人住んでいるのか尋ねる。 クリフは他に1人部屋で寝ていると答えた。 「お前は妄想じゃないよな?」とクリフがにやけながらテックスに訊く。 口汚く罵るテックスに、クリフがゲラゲラ笑い出す。 そこへ話し声を聞きつけたスカーレットが起きてくる。 ケイティがすかさず持っていたナイフで彼女を脅した。 クリフが3人をスパーン・ランチで見た顔だと思い出し、信者をナーバスにさせた。 テックスは「俺は悪魔だ。 悪魔の仕事をしに来た」と凄んだ。 クリフはランディに合図してテックスを襲わせる。 股間を咬まれたテックスは大声で悲鳴を上げた。 ナイフを振り上げたセイディがクリフに襲い掛かり、クリフは持っていたドッグフードの缶詰を力いっぱい投げつけた。 セイディの顔面に命中し、血だらけで床に倒れ金切り声をあげる。 それでもセイディが這ってクリフに向かって来るので、クリフはランディにセイディを襲わせた。 ナイフを取り出したテックスの腕を握ったクリフは、テックスの足にナイフを突き立てた。 更にクリフはテックスの顔を足蹴りにする。 呆然としていたスカーレットだったがケイティを拳で殴り倒す。 クリフは、倒れているテックスの頭を留めに足で踏み潰した。 そこへ起き上がったケイティがクリフを襲い、ナイフを腰に突き刺した。 切れたクリフは、ケイティの髪を鷲掴みにしてあちこちにぶつけて頭を粉砕。 ランディに噛まれ過ぎて発狂したセイディが床に落ちていた拳銃を掴んで乱射し、流れ弾が当たったクリフは床に倒れた。 セイディは叫びながらガラス扉に突っ込んで行く。 外のプールに落ちたセイディは尚も銃を撃ちまくる。 やっと異常事態に気づいたリックは、出演した映画で使った小道具を倉庫へ取りに行く。 リックは、プールの中で暴れているセイディを火炎放射器で火あぶりにした。 シエロ・ドライブの生存者 駆けつけた警察の取り調べに対し、スカーレットはイタリア語で捲し立てる。 救急車で搬送されるクリフをリックは見送った。 そこへ隣からジェイ・セブリングが大丈夫かと声を掛けた。 頭のおかしいヒッピーが押し入り妻と友達を殺害しようとしたと答えた。 犬とクリフが2人を殺し自分が3番目を燃やしたとリックは説明。 シャロン・テートもインターコムを通して大丈夫かとリックに尋ね、家に来てお酒でもどうかと招待する。 ジェイと連れ立って来たリックを、友人を伴ったシャロンが玄関の外で温かく迎えた。 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観た感想 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドでは1969年のハリウッドを現代に蘇らせたクウェンティン・タランティーノ。 9作目の長編映画となる『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、次作で映画製作から引退すると公言しているタランティーノの個人的な思い入れが強い作品です。 幼い頃に移り住んだロサンゼルスの街の風景や車の中で聴いたラジオまで忠実に再現しており、自ら自治体に掛け合いハリウッド・ブルバードの一画を複数回封鎖し撮影。 通りに立ち並ぶ商店の個人オーナー達も店の正面を69年当時に改装することに同意。 タランティーノがここまで心血注いで描きたかったのは、シャロン・テートでした。 2019年は、シエロ・ドライブの自宅で若く有望な女優が惨殺されてから50年を迎えます。 独自に調査を進めたタランティーノは、彼女が大きく誤解されていた事を知ります。 事件後時代を象徴していたヒッピー文化はメディアから厳しい批判を受け、被害者でありながら、シャロン・テート自身も麻薬絡みで殺されたと根も葉もない報道がされました。 友人、家族、そして仕事関係者から話を聞いたタランティーノは、事件資料も調べた結果、彼女の素顔は穏やかで分け隔てなく人に接する人柄であると確信を持ちます。 配役されたマーゴット・ロビーは、そんなシャロン・テートを鮮やかに表現しています。 レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの2大スター共演を前面に出していますが、事件の当日を描いた終盤に、ディカプリオ扮するリックがシャロン・テートの家に招かれるエンディングを迎えます。 全てはここへ繋がるための2時間でした。 タランティーノは、リックとクリフに犯人を惨殺させることで、あの日残忍な殺され方をした4人を自分が蘇らせたハリウッドで永遠に生存させています。 タランティーノなりの被害者への追悼であり、カルト集団に対する断罪でもあるのです。 本作のプロデューサーを務めたのは、『ハリー・ポッター』シリーズを製作したイギリス人のデヴィッド・ハイマンです。 タランティーノの様な監督は他に存在しないと賛辞を贈り、ディカプリオやピットもタランティーノにしか創れない映画だと絶賛。 また、タランティーノはシャロン・テートの妹デボラ・テート氏にも連絡を取り、自分が書いた脚本を読んでもらいました。 テート氏は全面支持を表明して撮影現場を訪れ、姉を演じるロビーに故シャロン・テートの宝石を貸与。 ロビーは実際にその宝石を身に着けて演じました。 本作の製作に関わった誰もがタランティーノの思いを汲み取り、見事に再現された古き良きロサンゼルスのハリウッドで被害者が生き続ける圧巻の映画を完成しています。

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