の らん ほんじゃ のり。 ヒゲカバ(5)

ヒゲカバ(5)

の らん ほんじゃ のり

お婆の手ん箱(一)-瓜姫子- 瓜姫子 あるところに、おじいちゃんとおばぁちゃんいだけどな。 ほうして、ほのおじいちゃんとおばぁちゃん、子どもなしで、山さ、おじいちゃんは柴刈りに、おばぁちゃんは川に洗濯に行ったど。 ほして、あんまり暑い夏なもんだから、畠さ瓜植えっだんだけど。 ほれから洗濯して来て、畠さ廻って見だれば、大きな瓜実 な ってだから、 「ああ、お昼に、こりゃ、冷やしておいで、おじいちゃんと二人で食べようかな」 と思って、ほして、瓜を畠からもいで来たど。 ほしたれば、じいちゃんが山から柴背負って帰って来たど。 「じいちゃん、じいちゃん。 暑がったべ。 んだから大きな瓜、まず、熟していたから、ほの瓜でも割って、御飯前に食ったらええがんべ」 ど。 ほしてまず、水から上げて、瓜割んべと思って、庖丁当てたら、パカッと割っで、庖丁当てたばりで、ほしてオギャーオギャーて、女の子が生れたど。 ほれから、ほれぁ、 「ほんじゃ、おれとお前さ授った子どもだ。 んだから、これは大事に育てよう」 て、いうわけで、一生懸命育てて、今、年頃になって、年の頃だど十三、四になって機織りする。 して、機織り教えだんだって。 ばぁちゃんがよ。 ほして、 「瓜姫子、瓜姫子」 て、めごくてめごくて、ほれ、自分の子どもだから。 ほして教えっだらば、その部落のうちに、天邪鬼という男の子いるらしいんだな。 ほしてその男の子が、瓜姫子ば好きになったんじゃないかな。 ほして、 「瓜姫子、今日な、ホドイモ掘りに行って来て、瓜姫子好きだから、イモ掘って来て食せっから、お前一人ばり留守番して、機織りしてろな」てな。 クダもない カーラカラ キーコーパッタラトン クダもない カーラカラ キーコーパッタラトン と織ってろて、こういうわけだ。 おばぁちゃんはな。 「天邪鬼なの来たたて、決して戸開けてなんねぞ」て、教えて行ったんだって。 ほしたら、じいちゃんは山さ柴刈りに行ったし、ほうしてるうちに、 「瓜姫子、遊ばねが」 て、来たんだど。 ほれから、 「ばぁちゃん、機織りしてろていうから、遊ばんねなだ」 て言うたら、 「ほだごど言 や ねで、遊べ」 て言うげんども、「遊ばんねなだ」て。 ほしてまず、キーコーパタラトンて、織ってだわけだ。 ほしたら、 「少し戸あけて見せろ」 て、言ったて。 天邪鬼。 「いや、戸開けんなていうから戸開けらんねなだ」 ていうたげんども、 「ほだごど言 や ねで、ほんのちょっぴりええから、開けて呉ろ」 て。 ほんのちょっぴり開けてやったんだけ、瓜姫子が。 ほしたらばガラガラッと開けてきて、ほして天邪鬼、瓜姫子ば裸にして、ほしてこんど、瓜姫子ば殺して、自分がその着物きて、ほして、 ズッタラ バッタラ ギイ ズッタラ バッタラ ギイ て、機織ってだって。 ほしたらばぁちゃん、山から帰って来てな。 「ほどいも、いっぱい掘ってきたから、瓜姫子好きだから、ほどいもいっぱい煮てやっから、ほれまで織ってろな。 何だか今日の機の織り具合、あんまり音ええぐないな。 ズッタラバッタラ、ギイっていう。 いつもだと、キーコーパッタラ、トン、クダもないカラカラって織ってるんだげんども、今日の織り方、あんまりええぐない織り方だ。 なして機の木が少し狂ってたんだか、何だか知しゃねげんども、あんまり、ええぐない」 「んだか」 て、ズッタラバッタラ、ギイって天邪鬼織ってだど。 ほしたれば、 「ほどいも煮 ね たがら、瓜姫子、瓜姫子、ほどいも煮たから、ほんじゃ早く来て、食べろ」 て、ばぁちゃんが言ったんだど。 ほしたれば、ばぁちゃんが言うと来て、ほどいもの皮も剥かないで、そうしてがむがむ、がむがむ食べたど。 ほしてばぁちゃんが不思議にしたんだど。 ほしていたところが、こんど何という殿さまだか知しゃねげんども、殿さまの家から、 「瓜姫子の評判もええし、器量もええしすっから、お姫さまにもらいたい」 という使いが来たんだど。 んだげんども、 「一人娘だから呉らんね」 ほしたれば、 「じいちゃんもみんな連れで行ってええから、もらいに来たから、是非 ずし とも呉でけろ」 てよ。 「んだげんども、手塩にかけて、これだけ永く育てた娘、呉らんね」 「ほだごど言 や ねで呉でけろ」 ていうので、今度、じいちゃんも帰って来たもんだから、 「ほんじゃ、わたしだも一緒だったらば、ほんでは仕方がない。 ほんではわたしだも一緒に行って、まず楽させてもらうべ」 ほしてこんど、車さのって、御殿さ出かけたわけだ。 ほしたれば山の頂上さ行ったらよ、きれいな鳥飛んできて、啼いで、 瓜姫子ののり車に 天邪鬼 ぶつのって ピーヒョロ ヒョロ て啼いだんだって。 そこで一休みしたんだから、その鳥は何回も何回も木の枝さ止って、 瓜姫子ののり車に 天邪鬼 ぶつのって ピーヒョロ ヒョロ て啼くんだってよ。 ほれから家来たちもおじいちゃんもおばぁちゃんも不思議して、もしかしたら、天邪鬼、瓜姫子ば殺して、化げでいたんじゃないかなぁと思って、不思議してな、「着物脱いでみろ」て、脱がせてみたんだど。 ほしたらば腕あたりさ、毛もさもさ生えで、瓜姫子、んなくて、天邪鬼化げっだんだけど。 ほれから、「この畜生!」ていうんで、カヤの中ずるずる、ずるずると引張ったんだとよ。 んだもんだから、 「堪忍してけろ、堪忍してけろ」 て言 や っじゃげんども、瓜姫子ば殺したんだも、堪忍されるもんでない。 ほして殺してみたれば、カヤの中の赤いのが、あれが天邪鬼の血だて。 ほして、じいちゃんとばぁちゃんだけ御殿さ殿さまんどこさ引きとらっで、楽々と暮したんだけど。

次の

SUBUTA2

の らん ほんじゃ のり

お婆の手ん箱(一)-瓜姫子- 瓜姫子 あるところに、おじいちゃんとおばぁちゃんいだけどな。 ほうして、ほのおじいちゃんとおばぁちゃん、子どもなしで、山さ、おじいちゃんは柴刈りに、おばぁちゃんは川に洗濯に行ったど。 ほして、あんまり暑い夏なもんだから、畠さ瓜植えっだんだけど。 ほれから洗濯して来て、畠さ廻って見だれば、大きな瓜実 な ってだから、 「ああ、お昼に、こりゃ、冷やしておいで、おじいちゃんと二人で食べようかな」 と思って、ほして、瓜を畠からもいで来たど。 ほしたれば、じいちゃんが山から柴背負って帰って来たど。 「じいちゃん、じいちゃん。 暑がったべ。 んだから大きな瓜、まず、熟していたから、ほの瓜でも割って、御飯前に食ったらええがんべ」 ど。 ほしてまず、水から上げて、瓜割んべと思って、庖丁当てたら、パカッと割っで、庖丁当てたばりで、ほしてオギャーオギャーて、女の子が生れたど。 ほれから、ほれぁ、 「ほんじゃ、おれとお前さ授った子どもだ。 んだから、これは大事に育てよう」 て、いうわけで、一生懸命育てて、今、年頃になって、年の頃だど十三、四になって機織りする。 して、機織り教えだんだって。 ばぁちゃんがよ。 ほして、 「瓜姫子、瓜姫子」 て、めごくてめごくて、ほれ、自分の子どもだから。 ほして教えっだらば、その部落のうちに、天邪鬼という男の子いるらしいんだな。 ほしてその男の子が、瓜姫子ば好きになったんじゃないかな。 ほして、 「瓜姫子、今日な、ホドイモ掘りに行って来て、瓜姫子好きだから、イモ掘って来て食せっから、お前一人ばり留守番して、機織りしてろな」てな。 クダもない カーラカラ キーコーパッタラトン クダもない カーラカラ キーコーパッタラトン と織ってろて、こういうわけだ。 おばぁちゃんはな。 「天邪鬼なの来たたて、決して戸開けてなんねぞ」て、教えて行ったんだって。 ほしたら、じいちゃんは山さ柴刈りに行ったし、ほうしてるうちに、 「瓜姫子、遊ばねが」 て、来たんだど。 ほれから、 「ばぁちゃん、機織りしてろていうから、遊ばんねなだ」 て言うたら、 「ほだごど言 や ねで、遊べ」 て言うげんども、「遊ばんねなだ」て。 ほしてまず、キーコーパタラトンて、織ってだわけだ。 ほしたら、 「少し戸あけて見せろ」 て、言ったて。 天邪鬼。 「いや、戸開けんなていうから戸開けらんねなだ」 ていうたげんども、 「ほだごど言 や ねで、ほんのちょっぴりええから、開けて呉ろ」 て。 ほんのちょっぴり開けてやったんだけ、瓜姫子が。 ほしたらばガラガラッと開けてきて、ほして天邪鬼、瓜姫子ば裸にして、ほしてこんど、瓜姫子ば殺して、自分がその着物きて、ほして、 ズッタラ バッタラ ギイ ズッタラ バッタラ ギイ て、機織ってだって。 ほしたらばぁちゃん、山から帰って来てな。 「ほどいも、いっぱい掘ってきたから、瓜姫子好きだから、ほどいもいっぱい煮てやっから、ほれまで織ってろな。 何だか今日の機の織り具合、あんまり音ええぐないな。 ズッタラバッタラ、ギイっていう。 いつもだと、キーコーパッタラ、トン、クダもないカラカラって織ってるんだげんども、今日の織り方、あんまりええぐない織り方だ。 なして機の木が少し狂ってたんだか、何だか知しゃねげんども、あんまり、ええぐない」 「んだか」 て、ズッタラバッタラ、ギイって天邪鬼織ってだど。 ほしたれば、 「ほどいも煮 ね たがら、瓜姫子、瓜姫子、ほどいも煮たから、ほんじゃ早く来て、食べろ」 て、ばぁちゃんが言ったんだど。 ほしたれば、ばぁちゃんが言うと来て、ほどいもの皮も剥かないで、そうしてがむがむ、がむがむ食べたど。 ほしてばぁちゃんが不思議にしたんだど。 ほしていたところが、こんど何という殿さまだか知しゃねげんども、殿さまの家から、 「瓜姫子の評判もええし、器量もええしすっから、お姫さまにもらいたい」 という使いが来たんだど。 んだげんども、 「一人娘だから呉らんね」 ほしたれば、 「じいちゃんもみんな連れで行ってええから、もらいに来たから、是非 ずし とも呉でけろ」 てよ。 「んだげんども、手塩にかけて、これだけ永く育てた娘、呉らんね」 「ほだごど言 や ねで呉でけろ」 ていうので、今度、じいちゃんも帰って来たもんだから、 「ほんじゃ、わたしだも一緒だったらば、ほんでは仕方がない。 ほんではわたしだも一緒に行って、まず楽させてもらうべ」 ほしてこんど、車さのって、御殿さ出かけたわけだ。 ほしたれば山の頂上さ行ったらよ、きれいな鳥飛んできて、啼いで、 瓜姫子ののり車に 天邪鬼 ぶつのって ピーヒョロ ヒョロ て啼いだんだって。 そこで一休みしたんだから、その鳥は何回も何回も木の枝さ止って、 瓜姫子ののり車に 天邪鬼 ぶつのって ピーヒョロ ヒョロ て啼くんだってよ。 ほれから家来たちもおじいちゃんもおばぁちゃんも不思議して、もしかしたら、天邪鬼、瓜姫子ば殺して、化げでいたんじゃないかなぁと思って、不思議してな、「着物脱いでみろ」て、脱がせてみたんだど。 ほしたらば腕あたりさ、毛もさもさ生えで、瓜姫子、んなくて、天邪鬼化げっだんだけど。 ほれから、「この畜生!」ていうんで、カヤの中ずるずる、ずるずると引張ったんだとよ。 んだもんだから、 「堪忍してけろ、堪忍してけろ」 て言 や っじゃげんども、瓜姫子ば殺したんだも、堪忍されるもんでない。 ほして殺してみたれば、カヤの中の赤いのが、あれが天邪鬼の血だて。 ほして、じいちゃんとばぁちゃんだけ御殿さ殿さまんどこさ引きとらっで、楽々と暮したんだけど。

次の

青森県人が方言で怒ってる!超危険な津軽弁10選

の らん ほんじゃ のり

正倉院中倉に伝世する香木。 聖武 しょうむ 天皇によって蘭奢待と命名されたと伝わる。 銘文中に東大寺の名が含まれるところから、別名東大寺、また黄熟香 おうじゅくこう とも称する。 名香六一種のうち第一の名香として、香道では奇宝とし、聞香 もんこう では返し十度の作法を伝える。 足利義政 あしかがよしまさ 、織田信長らが、この沈香 じんこう を切り取った話は有名で、また正親町 おおぎまち 天皇は「聖代の余薫」と歌った。 信長に下賜された小片は京都・泉涌 せんにゅう 寺と尾張一宮 おわりいちのみや に寄進され、千利休 せんのりきゅう も、この香の聞香者である。 [猪熊兼勝] 出典 小学館 日本大百科全書 ニッポニカ 日本大百科全書 ニッポニカ について の解説 …《正倉院御物棚別目録》《法隆寺資財帳》《東大寺献物帳》等には,黄熟香(おうじゆくこう),全桟香(ぜんせんこう),沈香(じんこう),沈水香などの名で,香木が麝香(じやこう),コショウ,桂心等の香料とともに香薬として記載されており,また正倉院には黄熟香,全桟香,沈香のほか薫陸香(くんろくこう) ,丁香 丁字花 ,えび香 調合した防虫芳香剤 等の香料が多量に収蔵されている。 香道家はこの黄熟香を蘭奢待(らんじやたい),全桟香を紅塵(こうじん)と香銘で呼んでいるが,いずれも伝説的な天下第一の名香である。 平安貴族は香を神仏に供えるのみでなく,日常生活の中で賞美する趣味の対象とし,沈香の粉末のほか各種の香料を調合練り合わせる空薫 空香 物(そらだきもの) に婉艶華麗な世界をひらき,秘技を競った。 出典| 株式会社平凡社 世界大百科事典 第2版について.

次の